かやぶき音楽堂
ザイラー かやぶき音楽堂 迦陵頻窟 KALAVINKUTSU
1784年(天明4年)建立された福井県大飯郡の禅寺「善応寺」の旧本堂を譲り受けて南丹市日吉町胡麻へ、移築再建。かやぶき音楽堂として生まれ、天龍寺の平田精耕老師によって「迦陵頻窟(からびんくつ)」と命名される。迦陵頻窟とは「迦陵頻伽(かりょうびんが)という鳥のいる部屋」という意味です。仏教で極楽浄土にいると言われるその鳥は、美女の顔を持ち、常ならぬ美しい声を出すことから仏様のお声にたとえられている。初夏と秋に、定期的にコンサートなどイべントが、催されている。 2006年に、文化庁により国の登録有形文化財に指定され、貴重な国民的財産として認められる。
カズコ・ザイラー氏 <ピアニスト>
京都生まれ。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院へ留学。在学中より欧米各地で演奏活動を行う。夫、エルンスト・ザイラーとピアノデュオを1972年に結成。以後「ザイラーピアノデュオ」として、活躍。4手の連弾アンサンブルとして、日本国内すべての都道府県のみならず世界各地にて、演奏活動を行い、講演、TV・ラジオ出演、執筆と多彩な活動を夫妻で続けた。平成元年には、京都府、胡麻の里にかやぶき音楽堂≪国の登録文化財≫を建立。初夏と秋に、かやぶきコンサートを開催。2017年3月にエルンスト・ザイラーが急逝。
2018年より「カズコ・ザイラーと素敵な音楽仲間」シリーズで、初夏はビオラとピアノのコンサート、秋はピアノトリオのコンサートなど開催。音楽堂において第11回かやぶき音楽堂国際ピアノデュオコンクールも成功裏に開催した。2020年から、コロナ禍のため活動中止を余儀なくされ、you tube で、演奏を配信している。
ピアノデュオコンサート、ピアノソロリサイタル、室内楽コンサート、ピアノレッスン、ピアノコンクール審査員、講演、パネリスト、かやぶき音楽堂主宰(国の登録文化財)、管理・維持など、多彩な活動を続けている。
受賞歴・役職
1997年日本国自治省より自治功労賞。
2003年オムロン財団第14回ヒューマンかざぐるま賞(地域振興)
2008年京都府あけぼの賞。
2011年第26回国民文化祭・京都2011 副会長
2012年京都府文化賞功労賞。
2012年京都創造者賞・文化アート部門
2019年、地域文化功労賞を文部科学大臣表彰される